2023/11/03〜04 ゴルフを楽しもう会 秋合宿報告

紅葉秋合宿

ゴルフを楽しもう会「秋合宿」第10回を開催
平成26(2014)年から開催している「54ら会ゴルフを楽しもう会秋合宿」を恒例の『きぬがわ高原カントリークラブ』で11月3日~4日、1泊2日2プレーで実施しました。
今回は開始から数えて、10回目の記念の会となりました。
コロナも比較的落ち着いてきた中の開催でしたが、やっと旅行も懇親会も楽しめるタイミングになり、皆さんの笑顔溢れる会になりました。
今回は15人が参加。
鬼怒川温泉駅からゴルフ場に向かう日塩もみじライン途中にある白滝では、クラブバスを停めていただき紅葉真っ盛りをバックに記念撮影。小春日和の暖かい、そして晴天の下で2日間ゴルフを楽しみました。
ゴルフ場でも紅葉、そして夜は木星が特に明るく見える「衝」の日で、皆で満点の星空を満喫しました。
12人用ロッジを2棟独占し、石川ご夫妻のご協力で高級なブランド牛のすき焼き・しゃぶしゃぶ・塩ちゃんこを食しながら久しぶりの対面で仲間との時間を共有できたことは、この上ない幸せでした。
帰路は鬼怒川温泉駅で足湯を楽しみ、さらに今年7月15日からサービスを開始した新型特急「スページアX」で新しい贅沢を満喫。
「秋合宿は続く」を皆さまで約束して浅草駅で解散となりました。
(小山田 薫 記/文責者)

【参加者】(50音順、敬称略)
石川昌義、石川 由美、稲葉 浩久、遠藤弘文、小山田 薫、大和田秀二、片桐孝宏、片桐幸、系野力、櫻井直子、首藤典子、中村敏昭、益田聡、森元 晴一、横田敬介

2023/05/26 第13回春の読書会報告

第13回 春の54ら読書会報告 2023年5月26日(金)

人類の起源から始まった今回の読書会。DNA解析から新たな歴史が解明されるのだろう。山岡荘八の文庫全巻読破した発表者。一人の作家を読み通すとどんな景色が見えるのだろう。読書は、登山のようだ。社会福祉学の専門家から「境界知能」という言葉を知る。中国経済の台頭は目覚ましいが、グワンシ(関係)文化が富を生むメカニズムだという。紹介されたカズオイシグロの映画「生きるLiving」は、当日観たばかりで偶然に驚いた。健康のための最強レシピもこれから欠かせない要素だ。54ら句会幹事広渡詩乃さんの句が掲載された『俳壇』。俳句は、身近な言葉の芸術だ。旅行が楽しみな年代となったが、沢木耕太郎の9年ぶり大作による稀有な旅人のお話。そして3月に逝去した坂本龍一の自伝。今回も全参加者が5分位ずつお薦めの本等を紹介し、多岐にわたる本の旅を一緒に満喫でき、新しい参加者もおられたので、改めて自己紹介し合う良き機会となった。(前田)

参加者の皆さんは、ご覧の通り。(発表順)
篠原泰司さん、福島碧さん、石河久美子さん、沖宏志さん、
仁多玲子さん、鈴木伸治さん、宮田晶子さん、前田由紀の8名

なお、これまでの 読書会報告集Book List、もご覧いただけます。

1.篠原泰司(一文)

『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』
篠田 謙一、中公新書

 PCR法の使用で古代DNA研究の分野がめざましい成果をあげているらしい。この本は現時点でのその成果を著したものだ。2022年10月にノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士の研究分野がまさに古代DNA研究だった。ノーベル賞受賞後の2022年10月以降この本の売上も倍増し、2023新書大賞の2位にもなった。デニソワ人や出アフリカの新しいストーリーなど興味深い記述も多いのだが、世界各地での古代DNA解析がまだ途上にあり記述が中途半端になっている面も多いと感じられる。でも、古代DNA 解析が進めば驚くような古代のストーリーが出現するかもしれない。何年後かの同分野の新しい本の登場が今から楽しみでもある。

『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』國分功一朗、新潮新書

コロナ禍での二つの講義を本にしたもの。「目的に抗するところにこそ人間の自由がある」(P3)というのが本書の主題である。人間の自由を奪うのは政治や国家という外部ではなく、実は自己の心なのではないか?薄い本ではあるが、内容は濃く重厚だ。ぜひ読んでほしい一冊である。

『メディチ家』森田義之、講談社現代新書

コロナ禍が終了し、海外旅行、特にヨーロッパ方面への旅行を計画している人も多くいると思われる。もしイタリア方面に行かれるなら、ぜひ一読してほしい本である。内容の濃さは群を抜いている。私もイタリアが好きで多くの本を読んできたが、最高の部類に入る一冊だと思う。フィレンツェの貴族メディチ家の歴史について書かれた本だが、フィレンツェだけではなくイタリアやヨーロッパ全体の歴史を理解する助けにもなるだろう。ルネサンス美術を鑑賞理解する際の強力な土台になる知識が網羅されている。

2.福島 碧(社学)

『小説 太平洋戦争』1巻~9巻、山岡荘八、講談社

「これを国民のために書かないうちは、死ねないと思った」という著者山岡荘八(スゴい!)。確かに、山岡(以下敬称略)は、この9冊を66才(なんと私達と同じ歳)で書き上げ、5年後の71歳で亡くなっています。この中で、山岡は繰り返し述べていますが、この太平洋戦争は、アメリカ大統領(当時)ルーズベルトとイギリスのチャーチルの太平洋上のヨットでの密約から始まり、欧米人ではない“ジャップ(猿)“が東南アジアへ領土を拡大するのはけしからん、ましてやドイツ、イタリアと3国同盟など許せない、との理由だったとのこと。人種差別以外の何物でもないですね。これからすると、欧米人は、日本が世界のNO.1になるのは許さない、→従って、トヨタが世界1の売り上げとなるのは許さない、→電気自動車以外ゆるさない、となるのでは?と思ったりします。また、今ウクライナでの核兵器の使用が危惧されていますが、広島・長崎への人類初の原子爆弾による人体実験(人類差別)という見方からすると、かつての同国人であるウクライナへの核使用は、ないと考えられます。今まで、太平洋戦争について学校で教わることはなく、この本で初めて実態を知りました。山岡の強烈なメッセージを受け取りました。(これで、文庫として発刊されている山岡荘八の全書籍100巻の読了となりました。あらためて、山岡氏の生き方に近づけたように思います。中でも、『徳川家康』、この『太平洋戦争』は、もう一度ゆっくり読み返してみたいと思っています。)

3.石河 久美子(一文)

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治、新潮新書

少年院に居る少年たちの中には、発達障害や知的障害を持つ者が多く含まれる。ケーキを切ろうとするといびつになってしまうように、これらの少年たちは世の中が歪んで見えていたり、人とうまくコミュニケーションが取れなかったりする。そのことが家庭でも学校でも気づかれることなくやがて非行に手を染めることになる。特定の読者に限定されがちな内容であるが、「ケーキが切れない」と「非行少年」を組み合わせたタイトルの妙と少年が切り分けたケーキの図を示すことで、一般読者も手に取りやすい本になっている。ベストセラー。アニメ版もある。

映画 「生きる Living 」監督 オリヴァー・ハーマナス

カズオイシグロの脚本で話題になった黒澤明の名作「生きる」のイギリスリメイク版。黒澤版のストーリー展開をほぼ忠実に再現し、エピソードの数々も工夫して取り入れているが、趣はやや異なる。黒澤版の主人公は冴えない小役人風だが、イギリス版は偏屈ながらも品格のあるイギリス紳士。黒澤版はテーマがストレートで滑稽な部分もあったりするが、イギリス版は、しみじみと余韻を残すような静けさが感じられる。2作品を見比べるのも楽しい。

4.沖 宏志(理工)

『レッド・ルーレット』デズモンド・シャム(草思社)

現代中国の中で、富を生むメカニズムを実体験から暴露した本で、特にその負の側面に焦点をあてている。赤い貴族と言われる共産党の幹部と家族が、コネを存分に利用して、利権をむさぼる構造が描かれている。しかし習近平が国の形を変えた。起業家や富裕層を弱体化させ、市民社会の芽を摘み取り、アリババのジャック・マーにも国のためのスパイ活動を強要できるようにした。この新中国でイノベーションが続くかどうかが注目される。

5.仁多 玲子(商)

『「がん」を生き抜く最強のレシピ』森山晃嗣 森山瑠水、飯塚喬子、コスモトゥーワン

森山晃嗣先生は、NPO法人がんコントロール協会の理事長をやってらして、日々健康についてご尽力されています。森山瑠水さんは、森山先生の娘さんで、がんコントロール協会の理事になっています。飯塚喬子さんは、フードコーディネーターとして活躍されています。本書は、3人の共著であり、がんという病気にとって、食事がいかに大切か教えています。食事によっては、がん細胞を抑制することも、逆に増殖させることにもなるのです。その食事について、その理論と、食べた方がいい食事の献立まで、詳しく解説されています。もし、がんになるのが怖い方は、一度読まれてはいかがでしょうか?

『俳壇』2023年6月号、本阿弥書店            

先日、54ら句会でお世話になりました、幹事の広渡詩乃さんの俳句が、「特集 俳句の新しい風」というところで、8句紹介されています。

6.宮田 晶子(政経)

『天路の旅人』沢木耕太郎 新潮社

日中戦争下に密偵として内モンゴルから河西回廊を経てチベットに行った日本人、西川一三の旅を辿った物語。ラマ僧に身をやつしての旅のすごさにも驚かされるが、戦後日本に戻って淡々と理容関係の卸業を続け、単調とも言える日々を送った西川の後半生も印象深かった。

7.前田 由紀(一文)

『音楽は自由にする』坂本龍一、新潮文庫

 今月3月、学生時代からずっと注目してきた坂本龍一がこの世を去った。YMOで世界を席巻し、戦メリやラストエンペラーなど多くの映画音楽で魅了し、環境、原発、非戦と社会問題でも積極的に発言した彼の軌跡を、この自伝を読み返すことで辿ることできた。読書家で、「本本堂」という自らの出版社を設立しているのも興味深かった。年齢を重ねながらも常に新しい音楽を追求し、世界の仲間と交流し、自然と対話する姿は、彼の音楽と共に心に染み入るものである。

 

2023/06/03ゴルフを楽しもう会 新緑ゴルフの報告

2023年6月3日(土)、川越カントリークラブにおいて、
恒例となりました「54ら会ゴルフを楽しもう会 新緑ゴルフ」
が開催されました。

開催日の数日前から、大型台風が沖縄付近に接近し、その後日本列島の
南の海上をゆっくりと東に進み、多くの地域が大雨の被害に見舞われま
した。被災された地域の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
いざ当日の朝、前日からの大雨がまだ降りしきっており、祈る気持ちで
ゴルフ場に向かいました。それがゴルフ場に近づくにつれ小雨となり、
到着と同時にぴたりと止みました。54らの祈りが天に届きました。

前日からの新幹線の運転見合わせで1名の参加が叶いませんでしたが、
大雨をはねのけ総勢23名(男19、女4)が集まることができました。

さすが川越CCです。数日間の雨のあとにも関わらず、気になるような
水たまりもほとんど無く、またこの季節の新緑がとてもきれいで、
気持ちよくプレーができました。

いつも54らゴルフは楽しい。全員事故無く、怪我無く、和気あいあいと
滞りなくホールアウトできました。
18番ホールのあとは、楽しみな19番ホールです。
プレーのあとのお酒が美味しいこと。
楽しい話は尽きなく、あっという間にお開きの時間となりました。

次回のゴルフ合宿、さらには愛媛特別プランの日程を皆で確認し合って、
最後は、「紺碧の空」、「校歌」で気持ちよく締めました。

文責 益田 聡(理工)

参加者(50音順、敬称略)

稲葉浩久、遠藤辰也、大和田秀二、岡野勝、小山田薫、北島正一、
系野力、桜井直子、桜田雄幸(ゲスト)、澤田環(ゲスト)、
篠崎行良、志村弘之(ゲスト)、首藤典子、中村敏昭、橋本裕幸、
早川一秀、平野伸一、藤本富道、前田佳子、益田聡、
三田村英生(ゲスト)、大和晴美(ゲスト)、横田敬介

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2023/04/14 早慶レガッタ応援報告

2023年4月14日(日)、
この3年間コロナ禍で、中止その後無観客で開催されてきた
早慶レガッタが、ようやく有観客で開催されました。

当日は暑いぐらいの晴天で、隅田川は以前のように観客で溢れて
いました。54ら会応援団は12:30に集合し、まず第二エイトの
レースを応援しました。残念ながら敗退。その後応援の人数は
徐々に増えていき17人が集まりましたが、空が曇ってきたと
思ったら突然の雷雨でしばし雨宿り。スタート場所に向かっていた
対抗エイトの選手たちも、一旦戻ってきました。レースができない
のではないかと心配しましたが、しばらくして雷は止み、30分
遅れでレースが再開されました。待ちに待った対抗エイトのレース
ですが、こちらも残念ながら敗れてしまいました。

気を取り直し、吾妻橋まで歩きアサヒビール本社ビル22階の
ラ・ラナリータで懇親会。メンバー入れ替わりで17名の参加となり、
大盛り上がりになりました。(櫻井直子記)

参加者

石川範行 遠藤弘文 岡野勝 系野力 向坂真弓 櫻井直子 
首藤典子 種村隆久 中村敏昭 林原亨 日比野悦久 福田光洋
藤井達哉 堀尾正明 益田聡 益田あけみ 村山豊 谷古宇猛 山口桂子 

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2023/05/04 54ラン会 春日部大凧マラソン参加報告

5月4日 春日部で開催された大凧マラソンに参加しました。
ハーフマラソン  日比野
5キロ 荻野、遠藤
気温 28°となり、かなり汗💦を掻き体力消耗しましたが、
ヘロヘロになりながら何とか完走できました。
反省会は 種村、向坂夫妻邸にてお世話になりました。
来年は皆んなで5キロを楽しく走ろうと、誓いあいました。

2023/04/16 54ラン会 隅田川テラスラン報告

11:00 より1年振りに川面を見ながらラン🏃‍♂️  しました。

日比野、益田あけみ、種村、向坂、遠藤 
良い汗💦掻きました。
当日は初夏を思わせる天候で、日焼けするぐらいの暑さでした。
ラン後は皆んなで恒例の早慶レガッタ応援、残念会に参加しました。

午前中は気持ちの良い晴天でした

2023/02/24 第12回 冬の読書会報告

第12回冬のオンライン54ら読書会
2023.02.24

【参加者】
篠原泰司(一文)、村山豊(一文)、仁多玲子(商)、沖宏志(理工)、
石河久美子(一文)、露木肇子(法)、山口伸一(理工)、
鈴木伸治(商)、前田由紀(一文)、伊藤聡(法)、斎藤悟(商)、
宮田晶子(政経)(以上12 名、敬称略)

54 ら会のオンライン読書会、3ヶ月ごとの開催で12 回目を迎えました。
常連の皆様に加え、初参加の方がお二人。
今回は、歌集が初めて取り上げられたり、常連の皆様もいつもと少し傾向
の違った本を紹介されたりで、意外な発見のある面白い会となりました。
以下は当日、挙げていただいた本を発表者のお名前とともに紹介いたします。
推しの本について、それぞれ長いコメントをいただいており、
それをそのまま(文体は常体に統一しました)掲載しております
(順不同)。

なお、これまでの 読書会報告集Book List、もご覧いただけます。

1 篠原泰司さん(一文)
『彼は早稲田で死んだーー大学構内リンチ殺人事件の永遠』
樋田 毅(文藝春秋)
1972 年11 月8 日、早稲田大学文学部キャンパスで川口大三郎君(その
当時20 歳)が革マル派によって殺害された。そして、その直後から
革マル派に反対する一般学生の闘いが始まった。この本は川口君事件の
真相と、事件後の一般学生たちの闘いの軌跡をたどった本である。
文学部キャンパスの101 教室や181 教室(大教室)、そして教わったこと
のある教授が登場するなど、一文出身の私にとっては本の中の記述は
あまりにもリアルであった。在学中から今に至るまで、川口君事件につ
いては活動家の起こした事件だろうと思っていたが、事件に一般学生も
多く関わっていたことはただ驚きだった。
考えてみれば、その当時親しく話しをさせてもらった教授や先輩学生の
口からは川口君事件のことを聞いた記憶がまったくない。もちろん事件
への関わりあいの濃淡や距離感は様々であったろう。むしろ、関与など
は皆無の人がほとんどだったかもしれない。それでも、その当時キャン
パスにいた学生は、何らかのものを心に抱かざるをえなかったはずだ。
そして、それはなかなか言い表せることのできる性質のものではなかっ
たのだろう。この本を読み終えて、私の学生時代の腑に落ちなかった部
分が鮮明になったような気持ちになっている。
色々な意味で心に沁みる本だった。文学部出身者にはぜひ読んでいただ
きたい本だ。

2 村山豊さん(法)
① 『習近平独裁は欧米白人を本気で打ち倒す』 副島隆彦(ビジネス社)
② 『習近平独裁3 . 0 中国地獄が世界を襲う』 宮崎正弘(徳間書店)
中国の近未来に関して真っ向から対立する早大OB 二名の著作を紹介。
副島氏は法学部昭和52 年卒業。宮崎氏は教育学部昭和40 年入学、中退。
① 副島先輩 経済を犠牲にしても、民主化を後退させても、習近平は西
側先進国と闘う戦時体制を固めた。自国に大きな打撃が来ることも覚悟
した。米国一強体制は終焉する。中国は勝利し世界の覇権を握るだろう。
21世紀は少なくともアジアは中国の支配下に入る。日本はいつまで対
米追従を続けるのか。覚醒して中国につけ。
② 宮崎先輩 習近平皇帝の独裁体制確立により、外国勢の脱出は加速、
経済は衰退し、「中国の夢」などは悪夢で終わる。各国の嫌中意識は
高まり、第二次大戦前夜の様にロシアと中国はかつての日独の様に
世界から孤立する。一帯一路など幻想であり廃墟が延々と続く。
日本はいつまで中国幻想にとらわれるのか?覚醒して親中派を排除し、
英米印豪とともに中国を包囲せよ。
法学部で学んだ「学説の対立から本質へアプローチする」
「通説・判例と少数説・異端説のそれぞれの主張を認識整理すること
により、問題点を立体的に理解することができる」。
これは法学に限らず社会事象を把握する上でとても有益。

3 仁多玲子さん(商)
『足裏を鍛えれば死ぬまで歩ける』松尾タカシ(池田書店)
著者の松尾タカシ氏で、ヒップアップ・アーティストで、もともと、
おしりを鍛える方が専門だったのが、おしりの持つ「歩く力」を最
大限に地面に伝えるためには、足裏の機能も必要と考え、この本を
書いたとのこと。いま、私は足が悪く、この本をみて、家の中でで
きるトレーニングを実践しようと考えている。手軽に家の中ででき
る運動がいくつか紹介されている。
*皆さんも、もし本屋さんでこの本を見かけることがあれば、ぜひ
軽く目をとおしてください。面白い本です。

4 沖 宏志(理工)
『定年オヤジ改造計画』垣谷美雨(祥伝社)
定年オヤジのバイブルのような本。
日々の生活の中で「お茶を出すのはお前の方だ!」と自らのふるまい
を戒めねば。
「配偶者は上司と思え」と肝にめいじるとともに、
「一緒に旅行につきあってくれる。」などは、とんでもない天恵と感謝せねば。
また自治体図書館の読書会・読書アプリ・ビブリオバトル等の読書
活動について紹介した。
e.x. 読書メーター https://bookmeter.com/users/1376733

5 石河久美子さん(一文)
『滑走路』萩原慎一郎(角川文庫)
歌集としては、異例のベストセラー。「きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい」は
代表的な歌の1つ。著者は早稲田の卒業生でもある。数々の受賞を重ね、期待されながらも夭折。非正
3
規雇用の日々、心の葛藤、恋や憧れ、未来への不安や希望などが295首に綴られている。学生時代の
記憶や感情を呼び起こさせられるものも多く、心に響く歌が沢山あった。
6 露木肇子さん(法)
『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』山内マリコ(マガジンハウス)
ユーミンは、1954年1月八王子で生まれ、中学から立教女学院に通学し、多摩美大入学後の73
年11月にファーストアルバム「ひこうき雲」を出した。この本は、この約20年間を、取材と資料に
基づいて綴った小説である。
私はユーミンから3年遅れて、同じ中高に通った。またユーミンの実家の荒井呉服店は、現在の私の
生活圏にある。都心から離れたこの土地で育ち、聖歌を歌う学校で学んだユーミンが、なぜ多彩な歌を
次々と生み出すことになったのか、この小説を読むとわかる。
特にユーミンが、学校では優等生を演じながら、夜な夜な家の外付けのらせん階段を使って抜け出し、
グループサウンズを追っかけていた話は面白い!
読後は、「春よ来い」を口ずさむと浅川の雄大な自然が目に浮かび、「卒業写真」を聞くと、パイプオ
ルガンのある教会での卒業式を思い出すようになった。
7 山口伸一さん(理工)
『われら闇より天を見る』クリス・ウィタカー著、 鈴木 恵訳(早川書房)
父親が違う13 歳の少女ダッチェス・デイ・ラドリーと6 歳の弟ロビンの姉弟。
30 年前の不幸な事件により飲んだくれの母親や学校でのイジメや蔑視に耐え、自らを無法者と自覚し、
独力で苦境を解決しようとする物語。祖父や警察署長ウォーク など温かな手を差し伸べられて……。第
一級の作品。
ゴールドダガー賞受賞、週刊文春ミステリーベスト2022 年海外部門第1 位など、受賞多数。
8 鈴木伸治さん(商)
『黒石(ヘイシ) 新宿鮫Ⅻ』大沢在昌(光文社)
この本は、新宿鮫Ⅻ とあるように、新宿鮫シリーズの12 作目で昨年11 月に出版され、書店で見かけ
たことから早速購入して読み終えたもの。新作が出るたびに読んでおり、今回も期待を裏切らないもの
だった。1作目の「新宿鮫」が1991 年だから、約30 年にわたって続いているシリーズ。
著者の大沢在昌は、1994 年の「無間人形(むげんにんぎょう) 新宿鮫Ⅳ」で直木賞を受けている。
主人公は、たった一人で犯罪者に食らいつくことから、「新宿鮫(しんじゅくざめ)」と呼ばれる新宿
署の鮫島警部。元キャリアでありながら警察内部の抗争にまきこまれ、単独捜査を余儀なくされた孤高
の刑事の闘いが描かれている。
その時々の時代を反映した犯罪が描かれており、今回は狛江市の強盗殺人事件のように、犯罪グルー
プが相互に仲間を知らない、またそのようなことから一般人が仲間になっているというものである。
『ネット興亡記 ①開拓者たち』杉本貴司(日経ビジネス人文庫)
『ネット興亡記 ②敗れざる者たち』杉本貴司(日経ビジネス人文庫)
4
私的な金融商品取引法の勉強会で、ライブドアの風説の流布・偽計や粉飾決算を取り上げることから
紹介されて読み始めた本だが、日本におけるインターネットの幕開けから勃興した著名なIT 企業の盛衰
が生々しく描かれており、大変興味深く読んでいるところ。
特に東証の上場審査においてソフトバンクやNTT ドコモなどの上場に関わったことから、ソフトバンク
がなぜコンピュータ見本市の会社ジフ・デービスを保有していたのか、NTT ドコモがどうやってi モード
という画期的なサービスを生み出すことができたのか、といった当時の疑問を解くことができた。
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ヴェーバー著 大塚久雄訳(岩波
文庫)
前回ご紹介した「社会思想史の歴史」を読んで、世評に高くいつかは読んでみたいと思っていたこの
本を読み始めたことからご紹介したい。
率直に言ってまったく面白くない。論文なの致し方ないのですが、本文が難解な上に本文以上に注が
続く。ただ、本の内容ではないが、注に記載されているヨーロッパにおけるキリスト教に関する膨大で
多面的な論文や調査の蓄積に圧倒されるとともに、「社会思想史の歴史」やこれまでヨーロッパの本から
受けていたヨーロッパにおけるキリスト教の圧倒的な影響を再認識した。
9 前田由紀さん(一文)
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎(集英社)
主人公は、小学6 年生。だが頗る賢い。大人の否定的な先入観、決めつけを打破するために取った作
戦に唸らされる。同調圧力に効く言葉は、「僕は、そうは思わない。」この一言で、状況はガラッと変わ
る。闊達な議論をする場ができる。また教育期待効果。小学生の頃、「君には、才能がある」と「全然素
質がない」と言われた場合との差は、その後とてつもなく大きいような気がする。小さな芽吹きを大事
に周りの大人たちは、育てたい。
『明日の国』パム・ムニョス・ライアン(静山社)
著者は、メキシコ系アメリカ人。架空の国の村のお話。祖父と父親と暮らし、サッカー選手を夢見る
少年は、幼い頃母親がどこかへいなくなってしまう。またその国には、昔から他から戦争や人権侵害か
ら逃れてきた人たちを密かに安全な場所へ案内する守り人伝説があった。その守り人の役割を突然果た
すことになる少年は、母親の失踪の謎にも辿り着くことになる。現代でも多くの難民の人たちが存在し、
なんとかその窮地を助けようと奔走する人たちもいる。黒人奴隷を助ける地下鉄道運動を思い出す。今、
自分にできることは何か。
『有吉佐和子の本棚』有吉佐和子(河出書房新社)
昭和を代表する作家だが、人種差別の問題が広まった昨今著書『非色』が復刊され、時代を先取りし
て社会問題に鋭く警鐘を鳴らし、今なお色褪せない彼女の作品群が改めて注目されている。戦前小学生
時代に外地南方で過ごし文豪の全集を読破し、高校では夏休み研究に100 冊の本を読んで読後随筆を書
くなど若き日の読書体験が興味深い。彼女の好奇心は、いつも尽きることがなかった。『恍惚の人』も最
近再読したが、親の介護をしている身に響いた。
5
10 宮田晶子(政経)
『起業の天才』大西康之(東洋経済新報社)
リクルート創業者、江副浩正の伝記。
リクルート事件で社会の表舞台からは去り、創業者でありながらリクルートの社史にも登場しないと
いう江副氏の起業家としての凄さをその生い立ちから追った評伝。その先進性、合理性、そしてある種
のとんでもなさに驚かされる。著者は、情報を産業とし、Google やアマゾンに匹敵するような事業を構
想していたこの稀代の起業家を社会が葬り去ってしまったことについて問うている。3 月に映画Winny が
公開されたが共通する問題意識を感じた。
本の紹介はされませんでしたが、ご参加下さった方から次のような感想をいただいています。
伊藤聡さん(法学部)
皆様、ありがとうございました。とてもいい時間でした。
驚いたのは本もさることながら、皆さんの言語化能力(プレゼンテーション能力)のレベルが非常に高
かったことです。興味のない分野でも読もうかなぁ~という気になります。
6
次回 第13 回 54 らオンライン読書会
5 月2 6 日(金)1 9:3 0 より/ホスト 前田由紀さん(一文)
※11 月、2 月、5 月、8 月の第4金曜日に開催しています。

2023/02/04 ボウリングの集い開催報告

2月4日(土)15時より、ビッグボックス8Fの
高田馬場グランドボウルにて久し振りにボウリングの集いが
実施されました。コロナの影響もあり、積極的なお誘いも
しませんでしたが、5名のメンバーが集まりました。
(今野・堀池・遠藤・藤原・岡野の女子2名、男子3名)
結果は、連覇を目指した今野さんがハンデを活かし、堅実に
マークを重ねリードしていきましたが、流石の師匠藤原さんが
2ゲーム目にターキーで追い上げ逆転優勝を飾りました。
前回の雪辱を期した遠藤、岡野の両名はスプリットや
イージーミスを繰り返しまたも惨敗に終わりました。

優勝者のコメント
2ゲーム目の途中まで低迷していたので、終わってから
優勝と聞いて大変驚いています。皆さんと好プレイ・
珍プレイに一喜一憂して、飲み会も含めて楽しい
時間を過ごせました。

岡野 勝 記

2023/01/28 新春初打ちゴルフ会報告

新春2023年1月28日(土)、中山カントリークラブにおいて、
恒例となりました「54ら会ゴルフを楽しもう会 新春初打ちコンペ」
が開催されました。
3日前から、10年に一度の大寒波に日本列島全域が見舞われ、また、
前日の夜には暖かい千葉にも降雪があり、開催をとても心配していました。
いざ当日、やはり千葉、雪も残っておらず、メンバーの日頃の行いのお陰で最高の天気に恵まれました。
参加者は20名(男18、女2)と、かなり膨れ上がってきました。嬉しいかぎりです。
前期高齢者ですが、若さ溢れるプレーの連続で、楽しい一日となりました。
天気だけでなくパートナーにも恵まれたお陰で、全員事故無く、怪我無く、和気あいあいと滞りなくホールアウトできました。
ゴルフの後は、新年会を兼ねた反省会です。
地元の遠藤辰也さん御用達の美味しいお店を貸し切りにしてもらって、贅沢な時間を過ごすことができました。
ラグビー、駅伝での後輩たちの活躍や本コンペの珍プレー好プレーの話題は尽きず、あっという間にお開きの時間となりました。
名残惜しいのですが、早寝早起きの習慣が身に付いている賢明な54らは、明日に備え、二次会に行くことなく解散しました。
皆、乗り越しなどしないで自宅にたどり着いたことでしょう。

文責 益田 聡(理工)

参加者(敬称略)
岸田守、早川一秀、藤岡敬之、森元晴一、小山田薫、中村敏昭、
平野伸一、横田敬介、石川由美、片桐孝宏、系野力、首藤典子、
橋本裕幸、堀尾正明、吉原隆彦、遠藤辰也、篠崎行良、益田聡、
石川昌義、稲葉浩久、番平均

2023/1/14 早稲田駅伝参加報告

早稲田駅伝 
種目 Over35 男女混合 54ラン会から2チーム 参加しました。
3年振りにあの国立競技場で、トラックと外周を走る 
1周1,4キロ16周の駅伝です。
前日まで東京は、24日間雨が降らず乾燥しきっている中、
当日はスタート直前12:20頃より小雨が降る天候でした。
これは両チームの第一走者2人が稀に見る雨男のせいだと、
皆んなでが口々にしておりました。そして何と6周目頃から小雨が上がったのです。
何たる驚きの雨男😳なのでしょう👏👏👏

出走者
チーム スーパー
 日比野、木田、岡野、田角、中村、種村
 西村(女性81年卒)
チーム プレミアム
 遠藤、荻野、系野、大橋、宮田(女性),
 前田(育子夫77卒),太宰(番平後輩)
 

結果
 スーパー  1:59:03   92チーム中 75位
       over50   42チーム中  37位
 プレミアム 2:01:51 92チーム中   82位
       over50   42チーム中    40位
以上の結果でありましたが、
全世界のアスリートがオリンピックで鎬を削ったトラックを走れ🏃🏃‍♀️、
襷を繋げた事に満足しておりました。

グランドフィナーレ終了後恒例であります、
東新宿にある銭湯♨️東宝湯で冷えた身体を温め、
打ち上げ会場 かっぽうや鷹 に向かいました。
かっぽうや鷹は、岡野さんの中学の同級生が経営する居酒屋で
冬は美味しい ふぐの肝 ふぐちり あんこう鍋 が堪能出来、
ひれ酒も美味しいです。
本来なら、多少の駅伝の反省を口にするのですが、
まったく話題すら出ず食べる事、呑む事に専念したので
17:00から始まった打ち上げが
最後の〆 白子鍋、あんこう鍋の雑炊や& ラーメンを
完食した時には21:30を過ぎていました。
是非皆さん、ランチもやっているようですので近くに行かれた際は
是非美味しい料理に舌鼓を打って下さいね🙏
 

最後に5/4(祝) 春日部大凧マラソンに参戦する事を誓い合い解散しました。
 

2月より54ラン会 練習会を再開させます
2/25 皇居ラン 神田駅西口改札口前 13:30集合
ラフィネランニングスタイル神田店を利用します。
奮って参加下さいね。 

担当:遠藤弘文(社学)