港区立みなと科学館:春の企画展

港区立みなと科学館(港区虎ノ門3-6-9)の館長で,54ら会メンバーの布施直人さん(商)から、企画展のご案内です。春休み、ゴールデンウィーク、お孫さんやお友達と出かけませんか?

2024春の企画展「すごいぞ!昆虫総選挙」 – みなと科学館

 みなと科学館主催、春の企画展「すごいぞ!昆虫 総選挙」
3月13日〜5月26日

約4億8千万年前(古生代オルドビス紀)に昆虫は植物を追って海から陸上に進出しました。初めて空を飛ぶことができた生きものです。最初の恐竜が出現した約2億4千万年前には、既にこの地球上で昆虫は古参の生きものでした。そして昆虫は過去5回起こった大量絶滅の4回を生き延び、現在も地球上の生態系の中で昆虫が一番の種類を誇っています。正確にはわかっていませんが、約100万種、未発見の種を含めると、その総数は500万種から1千万種に達する可能性があると推測されています。

「昆虫の惑星」でもある地球。昆虫の魅力はその豊かな多様性にあります。昆虫の姿、形、色、生態(生き様)など、注視すればするほど新たな発見と出会えます。昆虫の多様性への関心は、昆虫が幅広い環境に適応し、様々な生態系で重要な役割を果たしていることへの気づきに繋がります。昆虫は受粉、土壌生成、捕食者としての役割、そして食物連鎖の中で重要な位置を占めるなど、地球上の生態系の健康とバランスを維持するために不可欠な生きものです。

今回の企画展が皆様のセンスオブワンダー(神秘や不思議さに驚嘆する感性)や自然科学への関心を刺激し、昆虫の生態系での役割、科学的探究の楽しさ、そして自然保護の意義、生物多様性保全の重要性についても考えて頂くきっかけになれば幸いです。

さらなるサイエンスの学びへの新たな発見の機会となることを願っています。

2024年3月

港区立みなと科学館 館長

布施直人