2023/10/22 ホームカミングデー&稲門祭

今年10月22日に開催される大学のホームカミングデーは
卒業後45年目の招待年に当たります。

「稲門祭」は早稲田大学校友会の最大イベントで、
今年のテーマは「心のふるさと早稲田」です。
また、卒業後15 年目・25 年目・35 年目・45 年目・50 年目
を迎える校友の「ホームカミングデー」も同時開催され、
我が54ら会は今年卒業後45年目で、
大学から招待される節目の年にあたります。
大学からの招待は今回を含めてあと2回しかありません。
ぜひ、当時のクラスメイトやゼミ、サークルの仲間などに声かけて
集まりましょう! 

発展を続けるワセダの近況や、
昔日を回顧しながら歓談のひとときを一緒に楽しみませんか!
応援団による「校歌」や「紺碧の空」を聴くだけで
若き頃の学生に戻り、若返った気持ちになること間違いありません。

「54らルーム」(14号館101号室)
ホームカミングデー式典のあとはぜひ54らルームにお集まりください。
心のふるさとわれらが母校で、懐かしい仲間たちと語らいましょう。
参加したくなるイベントや活動の紹介もあります。

「54ら亭」ラグビー部OB会と共同出店
「54らグッズ」「どら焼き」や
ラグビー部の記念グッズなどを販売し皆様のお越しをお待ちしています。 

稲門祭特設ページ

2023/11/17 第15回秋の読書会

11月17日(金)
19:30~21:00
オンライン開催

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参加者がお気に入りの本を紹介しあう会です。
年4回、2月、5月、8月、11月の第4金曜日に開催しておりますが、

今回は、第3金曜日となります。
各学部出身の参加者により様々なジャンルの本と出会えるのが醍醐味です。
本のみならず、映画や雑誌でも大丈夫、また視聴のみの参加もOK。
お一人、5分位でお薦めの本の紹介をお願いしています。
参加費無料で、ご都合の良い日のみご参加いただけます。
11月13日までにお申し込みください。
お申し込みの方にはzoom案内メールを差し上げます。

*過去の読書会の様子は54ら会HP「活動報告」からもご覧いただけます。

これまでの読書会報告集
これまでのBook List

担当:前田由紀(一文)

2023/08/01幹事会報告

日時:2023年8月1日 
於:校友サロン 今年度2回目の対面幹事会が開催された。
出席者:中村、櫻井、小林、広渡、山口桂子、益田聡、益田あけみ、
石川、岡野、梶田、縣、福島(順不同、敬称略、原則苗字のみ)

1.報告事項
1 「【校了確認】稲門祭パンフレット広告」(梶田・服部)
2 早稲田大学ラグビー蹴球部よりご案内:代理配信(tomonkai@list.waseda.jp)
→中村幹事長にて申込フォームを確認して対応。
3 「早稲田大学商議員会」出席報告(櫻井)
2023 年7 月8 日(土)
*学事報告 学生数5万人 年間収入994億円
:財務報告 10兆円ファンド運用益申請するも落選 
今後も申請を継続する
4 「校友会奨学生証授与式・懇親会」について(中村)

2. 討議事項

2-1 10/22 稲門祭での54 ら活動について(村山)
*教室イベント
 会長挨拶→定時総会案内(幹事長)→山口幹事「健康講座」
→54ら紹介動画連続上映
1 教室イベント動画作成状況について(村山)
2 54 ら会活動紹介パンフレットについて(梶田)
*議事録作成時点(8月3日)において全ての資料が提出・完備されたので、動画及びパンフレットの作成を開始する。

2-2 54ら亭運営について(益田あけみ)
テント位置:7AK・7AL(同窓会集合教室:14 号館101 号室)
*良い場所が確保できた。テントと101号室のアクセスも良好

2-3 TKB54シンガーズ 千代田区コーラスフェスティバル出演 
個別活動支援費申請(益田あけみ・村山)
*協議を踏まえて、個別活動支援規程により中村幹事長が申請内容とおり11,300円の支援を決裁。


2-4 商議員の年間会費3万円の会予算からの支出について(石川)
*年次稲門会では会長が自動的に会を代表して就任しているが、その年間費用3万円は54ら会予算で支出すべきではないか 
*村山、藤瀬両幹事より「ずっと以前の幹事会で全く同じ趣旨提案があり、幹事会では了解決議済という記憶である。」と表明。一事不再議原則なので再論議、再決議は不要。 
*議事録作成・クラウド上保管制度開始前の決議であり、証跡を確認できず。次回の幹事会で再度討議の上、遡及はせず今年度以降の執行の方向で論議したい(中村幹事長)

2-5 来年度の定時総会について(石川)
*来年度の定時総会を開催する可能性は極めて高い。新体制の検討と総会実行委員会の立ち上げを急ぐ必要があるのではないか
*次回幹事会で継続協議を行う。

3. イベント案内

1 「ボウリングの集い」(岡野)
日 時:8 月23 日(水)18:30~
*男女4名づつ8名が参加 ちょうど良い規模で盛り上がる
2 第14 回 「夏の読書会」(宮田)
8 月25 日(金)19:30~21:00
3 「54 らゴルフを楽しもう会」秋合宿(益田聡・中村)
11 月3 日(金・祝)~11 月4 日(土)鬼怒川高原カントリークラブ

4 報告

12 月対面忘年会を予定(日程・場所未定)9 月オンライン幹事会で討議予定
*早めに染谷ハウスを予約したほうが良いのでは?(村山)
*本日現在コロナによる解禁はされていない(山口桂子) 同施設窓口として回答

5. 次回以降幹事会
9 月5 日(火)オンライン幹事会 19:30~21:30
10 月3 日(火)対面幹事会を予定

【懇親会】幹事会終了後グッドモーニングカフェ早稲田にて和やかに開催された。

2023/07/04幹事会報告

日時・方法:7月4日火曜日19時半から21時 ZOOM

出席者:鈴木伸二、小林、中村、番平、梶田、宮田、岡野、石川、
益田聡、益田あけみ、福島、日比野、仁多、山口桂子、村山
(順不同、敬称略、原則苗字のみ記載)

議案1:報告・連絡事項

   【校友会より】
   1-1 「第14回早稲田大学校友会ゴルフ大会」
        開催日時:2023年11月8日(水)9:00スタート
        会  場:久邇カントリークラブ(埼玉県飯能市)
        参加資格:交友会費納入者
        参 加 費 :1団体4名 20,000円
             (プレー代 18,500円/人+ロッカー費他)
        現在3名がエントリー、4人目を募集中。
        暫定的に現在旅行中の櫻井会長を入れておくが是非
        4~8人目までの応募者を鋭意募りたい(岡野幹事)

    1-2 「校友会奨学生証授与式・懇親会」
        開催日程:2023年7月13日(木)
        奨学生証授与式 18:30~19:10 
        場所:大隈講堂(大講堂)
        懇 親 会   19:30~20:30 
        場所:大隈ガーデンハウス2階(25号館)
        *希望者は参列可能 中村幹事長まで
           
    【54ら会より】
    1-3 2023稲門祭パンフレット広告への出稿
       (梶田・服部幹事)
        6月30日(金)締め切り前に入稿済 
        54ルームへの集合を案内

    1-4 「校友会組織強化補助費」申請(鈴木伸治)
        「早稲田スポーツ強化募金(野球・駅伝・ラグビー)」
         ¥50,000  6月11日(日)

議案2:討議事項

2-1 10/22 稲門祭での54ら会活動について(村山・梶田幹事)
①スライドショー動画の元となる各活動のPPT作成フォーマット
②54らルームに集う会員に配布する「54ら会紹介パンフ」原稿案 
①②をまとめて村山・梶田名で提出期限 7月末 今週発信予定

2-2 54ら亭申込状況について(益田あけみ)
テント二張り申込済
テント使用料及び備品40000円⇒71600円 
                  費用総額 31600円が増加

2-3 54らTシャツ製作状況について(益田あけみ)
20枚発注済 
       XL L M 色インディゴ 15枚
個人注文 3名 5枚

議案3:イベント案内・開催報告

  【案内】
1 54ら会ゴルフを楽しもう会秋合宿第13回 (益田聡・中村)
11月3日(金・祝)~11月4日(土) 
    きぬがわ高原カントリークラブにて
2 ボーリング大会(岡野幹事)
    日時:8月23日(水)18時半
    場所:高田馬場グランドボウル ビッグボックス8F
    費用:7000円  2ゲーム・靴代、懇親会代、賞品代
    競技方法:2ゲームのハンデ戦 個人戦、団体戦
    懇親会は9Fの「わん」にて
  3 読書会 8/25 開催(宮田・前田 両幹事)
    参加者募集

  【報告】
  1 読書会 5/24 (宮田幹事)
    実施済 参加人数8名と少なかったが中味の濃い話ができた

議案4:その他・特記事項
    当日は中村幹事長のZOOMオーディオ設定に障害発生し、
    携帯で鈴木伸二幹事が連絡を取りながら進行の代行を行った
    終了後リモート懇親会を開催した。

   次回 対面幹事会
   2023年 8月 1日(火)18:15~21:00(校友サロン)
  【懇親会】イル・デ・パンを予約済

2023/06/06幹事会報告

6月度幹事会議事録
・ 日時:6月6日(火)18時15分から19時30分まで
・ 場所:早稲田大学校友サロン
・出席者 (順不同、敬称略、原則苗字のみ) 櫻井、林原、藤瀬、
     小林、中村、番平、梶田、益田聡、益田あけみ、広渡、
     大和田、日比野、山口桂子、石川、村山

1   報告事項
校友会から

(1)
①     「【ご依頼】2023 年稲門祭ご協賛のお願い」(中村)
②     ・パンフレット広告ご出稿のお願い
③     ・稲門祭(福引景品・ドリンク類)ご協賛のお願い

(2)  「校友会組織強化補助費申請書(年次稲門会)」(中村) 【今年度申請予定】

①     ・ 総会開催補助費 50,000 円(オンライン開催 10,000 円) 〇(オンライン)

②     ・ イベント開催補助費 50,000 円(忘年会か新年会で申請予定) 〇

(3)  稲門祭に模擬店参加または企画出演 〇
 同窓会集合教室
先行通知(14 号館101 号室)に決定

 54 ら会から

(4)      HCD チラシについて(梶田・服部)5/30 校友会に送信済(追伸:6/2)
*中村幹事長案内議事次第添付イメージのとおり
*基本的に梶田、服部幹事に一任
*キャンパス内アルコール禁止につき表現等は若干変更予定

(5)     HCD 記念品(クリアファイル)について(益田あけみ幹事)
*予算4万円以内 400枚 くまちゃんキャラA案で幹事会了解 仔細は益田あけみ幹事に一任

(6)  54 ら会紹介パンフレット見積書について(中村幹事長)
*㈱FBI コミュニケーションズ(福田さん・服部さん) デザイン・印刷150 部 ¥91,520(税込)にて発注する旨了解
*コンテンツについては討議事項2(1)①教室イベントスライドショーで紹介する18項目から、梶田幹事が適示選択、内容は同幹事に一任了解

(7)     稲門祭でのアルコール販売禁止情報
藤瀬幹事より事業委員会討議状況報告あり 掲題の方向 アルコール禁止という前提で54ら亭を運営する方向で進めること認識統一

2   討議事項

(1)    稲門祭での54 ら活動について
①   教室イベントについて(村山幹事)
 スライドショー動画の元となる各活動のPPT 作成⇒4月幹事会報告パワポにて説明
現時点では7月末締切にてイベント別担当幹事に下記を依頼

「スライドショー原稿」 
「54ら紹介用パンフレット原稿」(掲載分のみ)
 写真複数枚

(2)            54 ら亭でのラグビー部OB との共催について(益田あけみ)
*基本的に2022年度開催内容に準拠

(3)             幹事による打上げ・会食予約状況について(櫻井)
*以下の場所を仮予約済
①   川芙蓉(キャパ20名くらい)
②   モーニングカフェ(30~40)
*54ら亭がアルコール禁止であること、
54らルーム(教室)が同期学外飲食用の待ち合わせ場所である趣旨が校友会HPに掲載されていることから、ある程度一般会員用の枠を確保しておくことが望ましいとの意見

(4)             パンフレット広告出稿の可否について(中村幹事長)
* 出向了解。内容は幹事長に一任

(5)             母校支援費について(中村幹事長)
*「早稲田スポーツ強化募金」への寄付にて決定

(6)    54 らT シャツ製作について(益田あけみ幹事)
*原価が2024円となるが10枚程度2000円で販売
*型代発生(1年毎)回避、2023年総会への準備
*上記趣旨了解。色、サイズ別発注枚数は益田あけみ幹事に一任了解

(7)     対面幹事会について(中村幹事長)
*8月、10月を対面幹事会とすること了解。12月以降については継続検討

3   イベント案内
(1)      予定 現時点ではなし
(2)      報告
①   第13 回オンライン春の読書会(前田)5 月26 日(金)
②    54 ら句会(広渡) 5 月13 日(土)新宿御苑散策 5 月22 日(月)句会
③    ゴルフを楽しもう会(益田聡・中村) 6 月3 日(土)川越カントリークラブにて(23 名参加)
(3)     その他(益田あけみ幹事)
本年12月のクリスマスパーティーまたは忘年会を開催すると思うが、臨時総会を同時・簡易に開催してはどうか。
理由:総会開催補助費50000円を申請可能
討議の結果、提案どおり了解

4        次回幹事会 7月4日(火)オンライン幹事会 19:30~21:30

幹事会終了後「川芙蓉」に会場を移し有志による懇親会を行った。

  文責 村山

2023/7/2 「ぜんぶ絵でわかる5:RC造」出版 中村敏昭

3年かけて『ぜんぶ絵でわかる⑤RC造』出版しました!

この度、建築出版社大手の株式会社 エクスナレッジから
「ぜんぶ絵でわかる」シリーズ❺『RC造』を出版することができました。
https://www.xknowledge.co.jp/book/9784767830476

本書はRC造の基本技術を理解し向上させる渾身の一冊で、建築技術者だけでなく、一般の方にも役立つものと信じています。

出版に至る経緯は『ものつくり大学』の三原教授からの執筆依頼を受け、新型コロナウイルス・パンデミックの最中でもありましたが、3年の月日を経てようやく実現しました。この出版の喜びは難産の子を産む親の気持ちのように感じています。

環境条件は違えども、良質な材料を用いた丁寧な設計・施工、そして適切な維持管理が、2つの建物の寿命を左右したそんな典型的な例を紹介しますと、

最古のRC造集合住宅である軍艦島の30号棟は劣化が進み、建物の寿命が危惧されています。ところが一方で三井物産横浜ビルは良質な材料と丁寧な設計・施工、そして適切な維持管理によって100年以上も現役の賃貸オフィスとして使用され続けています。

このような内容に興味のある方は、まずは書店で手に取ってご覧になってみて下さい

中村敏昭(理工学部建築学科:54ら会幹事長)

2023/11/03~04 ゴルフを楽しもう会(締め切りました)

第8回ゴルフ秋合宿 
54ら会『ゴルフを楽しもう会』会員各位の皆様はお元気でゴルフに勤しまれているでしょうか?
さて、恒例の54ら会『ゴルフを楽しもう会 秋合宿』の連絡です。
「ブレークスルー感染」がないよう、一人ひとりが自覚を持って、
紅葉真っ盛りのきぬがわ高原カントリークラブでプレーを楽しみましょう!
今年度は7組28 人の枠を抑えています。奮ってご参加ください。
申し込み締め切り日

◆ 日 時:2023年11 月 3 日(金 祝)~ 4 日(土) 

◆ 場 所:きぬがわ高原カントリークラブ
http://www.kinugawakogen-cc.jp/) 
〒321-2615 栃木県日光市五十里字東山722 
       TEL 0288-78-1010 
◆ スケジュール(車で来られる方はスタートまでに昼食を済ませておいでください) 

【11 月 3 日(金)】 

・ 7時15 分までに東武線 浅草駅改札口(2階)に集合(時間厳守) 
乗車券・特急券はその時にお渡ししますので、各自の購入は不要です。 
・ 7:30 特急「リバティきぬ105 号(鬼怒川温泉駅行)」 
この車両はコンパートメント室がありませんので、一般の特急席です 
・ 9:35 鬼怒川温泉駅着
  (クラブバスでゴルフ場へ) 
途中紅葉名所の白糸の滝で写真撮影 
・ 10:30 頃 きぬがわ高原カントリークラブ着 
・着替え・昼食バイキング 
・ 11:16 OUT3組/IN4組同時スタート(セルフ・スループレー) 
・ 16 時頃 アップ 
・クラブハウスで入浴 
・ 18 時頃からロッジで夕食・懇親会 

【11 月 4 日(土)】 

・ 7:15 朝食 
・ 8:00 OUT/IN 同時スタート(セルフ・スループレー) 
・ 13:15 頃 アップ 
・昼食バイキング、入浴、宅急便手配など 
・ 14:45 頃 きぬがわ高原カントリークラブ発(クラブバスで鬼怒川温泉駅へ) 
・ 15:30 頃 鬼怒川温泉駅着 
・ 16:07 特急「リバティ会津(浅草行)」 
・ 18:15 浅草駅着(自由解散) 

なお、特急「スページアX8号」鬼怒川温泉駅16:17 発・浅草18:45 着の
チケット予約も チャレンジしてみます。 

幹事:益田(理工)、中村(理工)

2023/08/25 第14回夏の読書会

8月25日(金)オンライン「夏の読書会」
19:30〜21:00

参加者がお気に入りの本を紹介しあう会です。
各学部出身の参加者により様々なジャンルの本と出会えるのが醍醐味です。
活字の本のみならず、漫画、雑誌、映画でも大丈夫、また視聴のみの参加もOK。
お一人、5分位で本の紹介をお願いしています。
54ら会HP「イベント」から8月22日までにお申し込みください。
お申し込みの方にはzoom案内メールを差し上げます。

*過去の読書会の様子は54ら会HP「活動報告」からもご覧いただけます。

これまでの読書会報告集
これまでのBook List

担当:宮田晶子(政経)

2023/08/23 ボウリングの集い

日時:8月23日(水)18:30〜
場所:高田馬場グランドボウル ビッグボックス8F
費用 7000円
   2ゲーム・靴代・懇親会代・賞品代
競技方法:2ゲームのハンデ戦 個人戦・団体戦
懇親会:9Fの「わん」にて飲み放題

久し振りにゴジラの仲間とピンを弾き飛ばし、
スカッとストレスを解消し、冷たいビールで乾杯と行きましょう。
締め切りは7月31日(月)で〆させて頂きます

                   担当:岡野勝(理工)

2023/05/26 第13回春の読書会報告

第13回 春の54ら読書会報告 2023年5月26日(金)

人類の起源から始まった今回の読書会。DNA解析から新たな歴史が解明されるのだろう。山岡荘八の文庫全巻読破した発表者。一人の作家を読み通すとどんな景色が見えるのだろう。読書は、登山のようだ。社会福祉学の専門家から「境界知能」という言葉を知る。中国経済の台頭は目覚ましいが、グワンシ(関係)文化が富を生むメカニズムだという。紹介されたカズオイシグロの映画「生きるLiving」は、当日観たばかりで偶然に驚いた。健康のための最強レシピもこれから欠かせない要素だ。54ら句会幹事広渡詩乃さんの句が掲載された『俳壇』。俳句は、身近な言葉の芸術だ。旅行が楽しみな年代となったが、沢木耕太郎の9年ぶり大作による稀有な旅人のお話。そして3月に逝去した坂本龍一の自伝。今回も全参加者が5分位ずつお薦めの本等を紹介し、多岐にわたる本の旅を一緒に満喫でき、新しい参加者もおられたので、改めて自己紹介し合う良き機会となった。(前田)

参加者の皆さんは、ご覧の通り。(発表順)
篠原泰司さん、福島碧さん、石河久美子さん、沖宏志さん、
仁多玲子さん、鈴木伸治さん、宮田晶子さん、前田由紀の8名

なお、これまでの 読書会報告集Book List、もご覧いただけます。

1.篠原泰司(一文)

『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』
篠田 謙一、中公新書

 PCR法の使用で古代DNA研究の分野がめざましい成果をあげているらしい。この本は現時点でのその成果を著したものだ。2022年10月にノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士の研究分野がまさに古代DNA研究だった。ノーベル賞受賞後の2022年10月以降この本の売上も倍増し、2023新書大賞の2位にもなった。デニソワ人や出アフリカの新しいストーリーなど興味深い記述も多いのだが、世界各地での古代DNA解析がまだ途上にあり記述が中途半端になっている面も多いと感じられる。でも、古代DNA 解析が進めば驚くような古代のストーリーが出現するかもしれない。何年後かの同分野の新しい本の登場が今から楽しみでもある。

『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』國分功一朗、新潮新書

コロナ禍での二つの講義を本にしたもの。「目的に抗するところにこそ人間の自由がある」(P3)というのが本書の主題である。人間の自由を奪うのは政治や国家という外部ではなく、実は自己の心なのではないか?薄い本ではあるが、内容は濃く重厚だ。ぜひ読んでほしい一冊である。

『メディチ家』森田義之、講談社現代新書

コロナ禍が終了し、海外旅行、特にヨーロッパ方面への旅行を計画している人も多くいると思われる。もしイタリア方面に行かれるなら、ぜひ一読してほしい本である。内容の濃さは群を抜いている。私もイタリアが好きで多くの本を読んできたが、最高の部類に入る一冊だと思う。フィレンツェの貴族メディチ家の歴史について書かれた本だが、フィレンツェだけではなくイタリアやヨーロッパ全体の歴史を理解する助けにもなるだろう。ルネサンス美術を鑑賞理解する際の強力な土台になる知識が網羅されている。

2.福島 碧(社学)

『小説 太平洋戦争』1巻~9巻、山岡荘八、講談社

「これを国民のために書かないうちは、死ねないと思った」という著者山岡荘八(スゴい!)。確かに、山岡(以下敬称略)は、この9冊を66才(なんと私達と同じ歳)で書き上げ、5年後の71歳で亡くなっています。この中で、山岡は繰り返し述べていますが、この太平洋戦争は、アメリカ大統領(当時)ルーズベルトとイギリスのチャーチルの太平洋上のヨットでの密約から始まり、欧米人ではない“ジャップ(猿)“が東南アジアへ領土を拡大するのはけしからん、ましてやドイツ、イタリアと3国同盟など許せない、との理由だったとのこと。人種差別以外の何物でもないですね。これからすると、欧米人は、日本が世界のNO.1になるのは許さない、→従って、トヨタが世界1の売り上げとなるのは許さない、→電気自動車以外ゆるさない、となるのでは?と思ったりします。また、今ウクライナでの核兵器の使用が危惧されていますが、広島・長崎への人類初の原子爆弾による人体実験(人類差別)という見方からすると、かつての同国人であるウクライナへの核使用は、ないと考えられます。今まで、太平洋戦争について学校で教わることはなく、この本で初めて実態を知りました。山岡の強烈なメッセージを受け取りました。(これで、文庫として発刊されている山岡荘八の全書籍100巻の読了となりました。あらためて、山岡氏の生き方に近づけたように思います。中でも、『徳川家康』、この『太平洋戦争』は、もう一度ゆっくり読み返してみたいと思っています。)

3.石河 久美子(一文)

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治、新潮新書

少年院に居る少年たちの中には、発達障害や知的障害を持つ者が多く含まれる。ケーキを切ろうとするといびつになってしまうように、これらの少年たちは世の中が歪んで見えていたり、人とうまくコミュニケーションが取れなかったりする。そのことが家庭でも学校でも気づかれることなくやがて非行に手を染めることになる。特定の読者に限定されがちな内容であるが、「ケーキが切れない」と「非行少年」を組み合わせたタイトルの妙と少年が切り分けたケーキの図を示すことで、一般読者も手に取りやすい本になっている。ベストセラー。アニメ版もある。

映画 「生きる Living 」監督 オリヴァー・ハーマナス

カズオイシグロの脚本で話題になった黒澤明の名作「生きる」のイギリスリメイク版。黒澤版のストーリー展開をほぼ忠実に再現し、エピソードの数々も工夫して取り入れているが、趣はやや異なる。黒澤版の主人公は冴えない小役人風だが、イギリス版は偏屈ながらも品格のあるイギリス紳士。黒澤版はテーマがストレートで滑稽な部分もあったりするが、イギリス版は、しみじみと余韻を残すような静けさが感じられる。2作品を見比べるのも楽しい。

4.沖 宏志(理工)

『レッド・ルーレット』デズモンド・シャム(草思社)

現代中国の中で、富を生むメカニズムを実体験から暴露した本で、特にその負の側面に焦点をあてている。赤い貴族と言われる共産党の幹部と家族が、コネを存分に利用して、利権をむさぼる構造が描かれている。しかし習近平が国の形を変えた。起業家や富裕層を弱体化させ、市民社会の芽を摘み取り、アリババのジャック・マーにも国のためのスパイ活動を強要できるようにした。この新中国でイノベーションが続くかどうかが注目される。

5.仁多 玲子(商)

『「がん」を生き抜く最強のレシピ』森山晃嗣 森山瑠水、飯塚喬子、コスモトゥーワン

森山晃嗣先生は、NPO法人がんコントロール協会の理事長をやってらして、日々健康についてご尽力されています。森山瑠水さんは、森山先生の娘さんで、がんコントロール協会の理事になっています。飯塚喬子さんは、フードコーディネーターとして活躍されています。本書は、3人の共著であり、がんという病気にとって、食事がいかに大切か教えています。食事によっては、がん細胞を抑制することも、逆に増殖させることにもなるのです。その食事について、その理論と、食べた方がいい食事の献立まで、詳しく解説されています。もし、がんになるのが怖い方は、一度読まれてはいかがでしょうか?

『俳壇』2023年6月号、本阿弥書店            

先日、54ら句会でお世話になりました、幹事の広渡詩乃さんの俳句が、「特集 俳句の新しい風」というところで、8句紹介されています。

6.宮田 晶子(政経)

『天路の旅人』沢木耕太郎 新潮社

日中戦争下に密偵として内モンゴルから河西回廊を経てチベットに行った日本人、西川一三の旅を辿った物語。ラマ僧に身をやつしての旅のすごさにも驚かされるが、戦後日本に戻って淡々と理容関係の卸業を続け、単調とも言える日々を送った西川の後半生も印象深かった。

7.前田 由紀(一文)

『音楽は自由にする』坂本龍一、新潮文庫

 今月3月、学生時代からずっと注目してきた坂本龍一がこの世を去った。YMOで世界を席巻し、戦メリやラストエンペラーなど多くの映画音楽で魅了し、環境、原発、非戦と社会問題でも積極的に発言した彼の軌跡を、この自伝を読み返すことで辿ることできた。読書家で、「本本堂」という自らの出版社を設立しているのも興味深かった。年齢を重ねながらも常に新しい音楽を追求し、世界の仲間と交流し、自然と対話する姿は、彼の音楽と共に心に染み入るものである。