桑名 はまぐり白魚ツアー報告
コロナ禍にオンラインイベントとして人気を博していた「54らわが町わが家の味じまん」。
その第1回に登場され、三重県桑名の名物はまぐりと、桑名の歴史や名所をについて熱く語ってくださった伊藤明人さんの案内で、2025年3月1日~2日に54ら7名が、桑名の観光と、はまぐりと旬の白魚を味わうツアーに行って参りました。



当日13時に宿泊するホテルに集合、そこから車2台に分乗して桑名観光にいざ出発。
桑名は三重県の北、揖斐川・長良川・木曽川の木曽三川が注ぐ伊勢湾の奥に位置しており、伊勢国の玄関口、江戸時代には宿場町、城下町、湊町として栄えました。その一方で、近年の伊勢湾台風など水害に悩まされたところでもあります。伊藤さんの案内は、その両面について、地形や歴史の知識を交えて解説して下さり、ブラタモリさながら。薩摩藩士による宝暦治水や七里の渡しの話を伺い、揖斐長良川の景観を楽しみ、「日本一やかましい祭」と言われる石取祭でのお囃子も体験しました。さらに桑名の素封家、諸戸家の邸宅と庭園の六華苑へ。米相場で財を築き、日本一の山林王と言われる諸戸家の邸宅は、コンドル設計の洋館と和風建築から成る貴重な建造物。壮麗な建物に圧倒されました。そこから海津市(岐阜県)にある千本松原へドライブし夕日に感動、宝暦治水ゆかりの治水神社にお詣りしました。
これだけでも桑名を十分に楽しんだ私たちですが、ホテルで一休みしたあと、本ツアーのメインイベントともいえる桑名のはまぐりと旬の白魚を味わうべく、料亭「日の出」へ。こちらは伊藤さんご懇意のお店ですが、半年先まで予約が取れないという人気の名店。個室でお世話をしてくださったのは伊藤さんの小学校の先輩でもある、お店のお姉様です。はまぐり蘊蓄、白魚蘊蓄を伺いながら、はまぐり鍋(1回目、2回目で出汁の味が違う)を味わい、焼きはまぐり、白魚(しらうお)の紅梅煮と白魚の天ぷら(ちなみに踊り食いのしろうおは別物)、そしてはまぐりの出汁による雑炊とにゅうめんを堪能しました。
桑名は木曽三川が流れ込む伊勢湾の汽水域にあり、これがはまぐりの生育に最適とのこと。首都圏に住む私たちには千葉産のはまぐりがおなじみですが、こちらは漁獲制限のある桑名産、しかも三年物以上の貴重なもの。殻が薄く、しかし大きく立派で、身はやわらかでうまみたっぷりです。
「食べ過ぎかと思ってもカロリーは少ないから大丈夫」と言われましたが、本当におなかがいっぱい(でももたれない)。楽しい観光と素晴らしいお料理、とても贅沢な一日でした。 今回初めてご一緒する方もいらしたのですが、ずっと知り合いだったかのように旅を楽しむことができました。改めて54らの素晴らしさを感じた旅でした。
(宮田晶子記)
